- 就職・転職・昇進・収入UP!
- 体系的に学べるから応用や正当な評価につながる
- はっきりした目的のために資格を目指すことが大切!
- 資格がないとできない仕事がある
- 若い世代ほど学び直しに積極的!
資格を取るメリットとは?
就職・転職・昇進で有利になる
資格を持っているということは、その資格の分野においての知識・スキルを持っているという証明になります。
よって、未経験で就職・転職する際にその仕事に関連する資格を履歴書に記載することで、他の求職者よりも有利に選考を進むことができたり、より良い条件の仕事に就ける可能性が高まります。
昇進の条件に資格取得が含まれることもあり、年収UPに繋がることも期待できます。
その分野について体系的に知識スキルを身につけることができる
ひとつの分野において体系的に学ぶことができるのが資格の魅力です。
参考書やテキストを読んで部分的に学習するよりも、資格取得を目指して学習する内容のほうが遥かに幅広く網羅されています。
例えば、エクセルのソフトを使用するにあたり、いくつかの関数を限定的に学ぶよりも、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)のようなエクセルの資格を目指して体系的に学ぶほうが、より深く理解できる他、様々な関数を応用的に使用することで、より効率よく仕事に活かすことができます。
このように、偏りなく学習していることを資格取得によって証明することで、転職先の企業や会社内での正当な評価につながります。
資格がなければ働けない仕事がある
仕事のなかには医師免許のように資格や免許がなければ働くことができない仕事があります。
資格がなければ働けないことから、就職や転職で有利な他、収入も高い傾向にあります。
このような、資格がなければ業務などに法的な制限がされるものとして、3種類あります。
資格がなければ働くことができない「業務独占資格」や、資格がなければ名称を名乗ることができない「名称独占資格」、決められた条件において資格保持者を置かなければ業務ができない「必置資格」の3種類です。
それぞれ、専門性の高い資格、仕事のため、就職や転職でも有利となります。
業務独占資格とは?
業務独占資格とは、その資格を取得している者以外が従事することを禁止されている業務を行うことができる資格のことです。
弁護士や医師など資格がなければ行うことができないもので、国家資格が多いことも特徴です。
また、資格を持たない者が資格の名称や呼称を使用することも法律で禁じられています。
- 宅建士(宅地建物取引士)
- 司法書士
- 行政書士
- 社会保険労務士
名称独占資格とは?
名称独占資格とは、その資格の取得者以外が資格の名称や呼称を使用することを法律で制限している資格のことです。
資格を取得していない者が名称独占資格の名称を使用することは法律違反となります。
ただし、業務独占資格とは異なり、資格がなくても業務を行うことはできます。
- 調理師
- 保育士
- 社会福祉士
- 介護福祉士
必置資格とは?
必置資格とは、それぞれの事業において特定の必置資格の保持者を置かなければいけないと法律で定められている資格です。
事業規模や顧客数などで設置人数が決められているものもあります。
資格保持者がいなければ事業が行えないため、就職・転職では有利になります。
- 宅建士(宅地建物取引士)
- 登録販売者
- ケアマネジャー
- 衛生管理者
キャリアアップにつながる
キャリアアップと聞くと、転職や独立開業などをイメージが強いですが、今の仕事を続けながら業務の専門性を深めたり、業務の幅を広げることもキャリアアップになります。
例えば、経理で必須とされる簿記資格ですが、営業職の人が簿記を取得することで取引先の業績把握や社内のコスト感覚を養うなどの活用ができるため、営業職としてのキャリアアップにつながります。
このように、未経験の仕事に対してだけでなく、今の仕事にプラスαで活かせるスキル、資格を目指すこともキャリアアップにつながります。
収入が上がる
ここで注意したいのが「資格をとれば収入が上がる」というわけではありません。
あくまで、資格は収入を上げるための手段です。
活かしたい仕事や目的、市場のニーズを客観的に分析して、それに合った資格を取得することで、結果的により年収の高い企業に転職できたり、昇進により収入が上がることにつながります。
また、「資格」というカードだけで転職や昇進ができるわけではなく、コミュニケーション能力などの仕事をする上で必要な能力を総合的に高めていく必要があります。
努力のアピールになる
資格を取得したということは、資格に関する知識などの他に、資格を取得するまでの過程で積み重ねた努力の証にもなります。
資格を持っているということは、努力や集中力、セルフマネジメントなどの能力が期待できると考える採用担当者も多いため、就職や転職でアピールすることにも繋がります。
- 資格取得の学習をするためのタイムマネジメント能力
- 学習を続けるための集中力、忍耐力、セルフマネジメント能力
- 資格取得までやり遂げた目標達成能力
- 資格や試験に必要な講座や試験情報、教材などを調べる情報収集能力
生活がより豊かになる
資格は仕事だけではなく、生活にも活かすことができます。
アロマテラピーや食育などの心身の健康に役立つものから、FP(ファイナンシャルプランナー)などの家計管理に役立つものもあります。
また、こういった生活のために取得した資格が後に仕事に活かされることもあります。
資格を取るデメリット・役に立たないケースとは?資格を選ぶ際の注意点を解説
資格を持っていてデメリットになることはあまりありませんが、選ぶ資格によっては役に立たないケースもあります。
仕事や応募先の企業と関係がない資格
転職活動や会社の昇進の際に、仕事内容と全く関係のない資格を持っていても評価には繋がりにくいです。
評価に繋がりにくい以外にも、転職の場合企業理解ができていないとマイナス評価になる危険もあります。
資格を取得したという努力や入社後の部署異動で役に立つ可能性もありますが、まずが応募先の仕事や現在の仕事内容に合わせた資格を取得することが大切です。
資格を取ることをゴールにしない
どんな資格でも、「資格さえ持っていれば仕事に困らない」「資格さえあれば就職・転職できる」という保証はありません。
資格は、希望の仕事への就職・転職・キャリアアップのための「手段」として考え、資格以外の対人コミュニケーションなどを総合的に磨くことではじめて、希望の仕事への就職・転職・キャリアアップに繋がります。
また、資格に限らず仕事や働き方など、日々変化しています。
時代に合わせて自身のスキルや考え方、働き方をアップデートしていくことも大切です。
大人の学び直しが必要な理由とは?
テクノロジーの進化・社会情勢の変化に対応するため
仕事を始めた頃、新しい仕事に就いた頃は、何もかもが初めてで日々成長を実感できていたもの。
しかし、キャリアを重ねた今、漠然と「このままでよいのだろうか」「今の仕事では将来が不安」と思うこともあるのではないでしょうか。
また、今後AIによる自動化や、今は存在していない仕事の登場により、収入や将来への不安は常に付きまといます。
テクノロジーの進化により、銀行や会社の受付業務が受付システムに取って代わられたり、経理システムの導入により人件費削減、効率化が行われています。
このように、今後様々な仕事がテクノロジーの進化によって消えていくと同時に新たな仕事が生まれていくと考えられています。
また、近年の社会情勢の大きな変化として新型コロナウイルスの流行があげられます。
飲食・サービス業の休業や時短営業による収入減や、在宅勤務の導入における企業間の格差など、仕事や収入に関する不安を覚えた方も少なくないでしょう。
新型コロナの流行をきっかけにITスキルのオンライン講座が人気となるなど、時代に合わせて仕事や働き方を変化させていく学び直しが注目されています。
このような、時代の変化に対応する方法が「学び」です。
変化に合わせて常に学び続け適応することが重要となります。
義務教育や高等学校、大学、専門学校などで教育を受け卒業したあと、社会人として自発的に新たなスキルやキャリアアップのために勉強し直すこと。
20歳前後までの教育では
人生100年時代を生き抜けない
今までは、初めて入社した会社で定年まで勤める、寿命70〜80歳までのライフプランを想定した働き方が一般的でした。
しかし、これからは人生100年時代を想定した、ライフステージや世の中に合わせた働き方、仕事を変化させていくことが求められます。
そのために、生涯学んでいく必要があります。
大人の学び直しに資格がおすすめな理由は?
目的が明確だから
大人の学びが子供の学びと大きく異なるのは、今まで蓄積してきた経験と自身の目的に合わせて学ぶ内容を選べる点です。
そこで、大人の学びにおすすめなのが資格です。
「この仕事に活かしたい」「資格取得で転職や昇進を有利に進めたい」など目的がはっきりしており、資格取得というゴールに向けて専門的な知識・技術を身につけることができるのです。
また、「資格を取得した」という自信に繋がる他、資格取得までの努力によるタイムマネジメント、集中力などの能力が身につきます。
これからの人生を豊かで安心できるものにするためにも、まずはあなたに合った「やりたいこと」を仕事にできる資格を探してみましょう。
忙しくても続けやすい学び方が増えているから
忙しいなか、合間を縫って学ぶということはとても大変なことです。
近年の大人の学び直し「リカレント教育」への注目により、忙しくても続けられる学び方が拡大しています。
通信講座
自宅で自分のペースで学ぶことができる通信講座が増えています。
分からないことをいつでも質問できる相談サービスや、資格を活かした転職のキャリア相談などのサービスが充実しており、効率よく学ぶ事ができます。
通信制大学
大人の学び直しとして「通信制大学」が注目されています。
10代〜20代の大学とは違い、年齢に関係なく仕事や子育てなどと両立して学ぶことを目的としており、サポート体制も充実しています。
自宅学習や一定期間通うスクーリングを通して、所定の単位を取得し卒業すると大学卒業資格(学士)が取得できることが特徴です。
学歴に応じた編入や入試は原則書類選考のみであることなど、柔軟な制度も通信制大学のメリットです。
2021年最新!学び直しアンケート調査結果
当サイトの関連サービス「学ぶ働く研究所」が25~59歳の男女会社員610名に調査した、「学び直し経験の有無」「経験者が学び直しによって得たこと」「今後の学び直し意向」に関するアンケートを紹介します。
(調査期間:2021/5/24~2021/5/31 対象:25~59歳の男女会社員610名)
学び直しの経験者は約53%

全体の約半数が何らかの方法で学び直しをしたことがあるという結果でした。
やはり手軽な書籍や参考書での学習が約37%と多く、次に通信講座や通学講座を受講して学習した方が多くいました。
最初は参考書などで独学で学んだあと、講座を受講して体系的に学ぶケースも多いのではないでしょうか。
若い世代の学び直し経験者が多い

20代~30代前半の若い世代に学び直し経験者が比較的多い傾向のようです。
逆に、45歳〜49歳の「特に何もしていない」割合が多くみられます。
若い世代のほうが情報の収集能力も高く、時代の流れにも敏感です。
生まれたときから不景気なこともあり、危機感や意識が高いのかもしれません。
また、30代後半から40代の年代は、子供にお金のかかる時期ということもあり、自分の学び直しにお金や時間が回らないといった背景もあるかもしれません。
人気の学び直しジャンルは語学・パソコンスキル

最も多いのは「語学」で英語が大半でした。次いで「パソコンスキル」が多く学び直しとして学習されています。
「英語」は仕事やプライベートでも生かすことができ、義務教育で学んだ経験もあることから学び直しとして始めやすく人気なのかもしれません。
次いで多かった「パソコンスキル」は、どのような仕事でも役立つスキルで、仕事の効率や評価に直結することから学び直しに選ぶ人が多いようです。
3番目以降には手に職と言われる「介護・福祉・医療関連」「システム・プログラミング関連」が並ぶ結果となりました。
ジャンル別学び直し人気資格スキル一覧
語学 | 英語・英会話・TOEIC・ビジネス英語・韓国語・中国語・イタリア語・スペイン語 |
介護・福祉・医療関連 | ヘルパー・実務者研修・リハビリ・看護・救命救急・医療事務・介護事務・登録販売者・調剤薬局事務 |
パソコンスキル | MOS・仕事につかえるパソコンスキル |
システム・プログラミング | プログラミング言語・ネットワーク技術・基本情報処理・ネットワーク構築 |
ビジネス、経営、マネジメント | 社内におけるコミュニケーション力・マナー接遇・営業ノウハウ・経営関連 |
会計・経理 | 簿記・資産形成・資産運用・会計知識・財務諸表の基礎・FP(ファイナンシャルプランナー) |
司法・労務 | 労務・社会保険労務士・行政書士 |
不動産 | 宅建士(宅地建物取引士) |
Webデザイナー・クリエイター | Webデザイン |
健康・美容 | 化粧品検定・アロマ検定・マッサージ・健康知識 |
趣味・教養・スポーツ関連 | 漢字検定・防災・整理収納アドバイザー・手話 |
その他 | 宝石鑑定・心理カウンセラー・メンタルヘルス・セラピスト・危険物取扱主任者・キャリアコンサルタント・化学・物理 |
学び直しによって資格取得や自信につながった!

約半数の人が学び直しによって「資格取得」という成果を上げる事ができています。
やはり、学び直しによる知識スキルの証明として資格を目的にする方が多いのでしょう。
手当り次第勉強するよりも、資格取得を目的とした参考書やスクールの講座で学ぶことで体系的に知識スキルを身につけることができます。
また、2番目の「自分の知識や経験に自信をもてるようになった」という人も、これまでの「努力」の裏付けとしての「資格取得」「転職」「収入アップ」などの成果が出たからという人も多いのではないでしょうか。
学び直しをしない理由は「お金」と「時間」

学び直しをしない理由として、「時間」と「お金」が理由が多くを占めています。
「お金がない」という理由については、勉強方法の工夫や、学び直しをする強い意志さえあれば、勉強時間を捻出することも可能かもしれません。
しかし、「金銭的に難しい」という理由は、意思や努力だけでは難しいこともあります。
平均賃金が低い社会で、さらに新型コロナによる不況で生活や子供の教育費で精一杯という方も少なくないでしょう。
受講費用の最大70%が戻る!教育訓練給付金の利用がおすすめ
国では「収入を上げたいが学ぶお金がない」などの金銭的な理由により、仕事のための資格取得が難しい方を対象に、資格などの講座受講費用を補助する教育訓練給付制度という制度があります。
こうした助成金や補助金などの制度を上手に利用してみるのもおすすめです。
給付には条件がありますので、お近くのハローワークへお問い合わせください。
ほとんどの世代で「時間」と「お金」が理由で学び直しをしていない

世代別では、ほとんどの世代で「時間」と「お金」が理由で学び直しをしていないようです。
25〜29歳の若い世代ではまだ収入も低く、学びに対する時間の優先度が低いという背景が見られます。
また、40歳以上では子供が高校から大学と教育費に最もお金がかかる時期とも考えられます。
55〜59歳は「メリットを感じない」「勉強が好きではない」という結果に

55歳以降の年代になると、勉強という経験から長い期間離れてしまっており、勉強への抵抗感があるようです。
また、ある程度生活に安定や余裕があることや、定年退職が間近に迫っており、仕事のために学び直すという気持ちにはなりにくいのかもしれません。
まだまだ学び直しへの意識が低いのが現実
まだ「学び直し」が定着していない社会では「学び直しを意識したことがない」という方も多いようにも感じます。
これからの時代を生きていくためには、「年収が低い」「仕事にやりがいを感じない」などの悩みが「学び直し」によって解消することができるという認識を今後は持ち、学び続ける習慣を見に付けていく必要があるでしょう。
6割以上が「学び直しは必要」「学び直ししたい」と回答

学び直しの経験を問わず、6割以上が「学び直しは必要」「学び直ししたい」と回答しました。
やはりここでも若い世代のほうが、必要性を感じているようです。
経験者ほど学び直しが必要性を感じている

やはり学び直しをしたことがある経験者は、資格取得などの何らかの成果や手応えを感じた結果か、学び直しに対して前向きにとらえています。
また、未経験者も「どちらともいえない」を含めると、7割以上の未経験者もきっかけさえあれば学び直しを始める可能性があるのではないでしょうか。
まずは自分に合った学び直しの内容や学習方法の情報収集が必要
学び直しに興味をもってみたものの、具体的に何を学べばよいのか、どのように学習したらよいのか分からないことばかりだと思います。
まずは、何を目的に学び直しをしたいのか考えることからはじめてみましょう。
ここでは仕事に関する学び直しにおすすめの記事を紹介します。