- Excel関数で業務を効率化!
- データの集計、分析が簡単にできる
- IF、VLOOKUPの使い方を紹介
Excelの関数はどんな時に使うべき?
Excel関数とは?
関数とは、Excel上で扱う数式です。
複雑な計算も1つの数式で簡単に計算できるので、データ量の多い分析などの作業を短時間で処理することができます。
足し算や引き算、掛け算などの通常の計算はもちろん平均や数のカウントなども短い関数で一瞬で処理できます。
例えば、セルの数値の合計を計算する場合、「=A1+A2+A3……」というように、すべてのセルの数値を手作業でひとつひとつ足していては、時間がかかり非効率です。
そこで、合計を求める関数「SUM関数」を使用することで、計算したい範囲のセルの合計を簡単に出すことができます。
Excelの関数はこんな場面で便利に使える!
数値集計やデータ分析などの複雑な作業を短時間で行えるExcelの関数。
関数の使い方、活用方法をマスターすれば、仕事の効率をさらに上げることができます。
今回はよく使う&便利なExcel関数をご紹介!「Excel関数ってどう使うの?」「Excel関数って何となくしかわからない……」という方はぜひ参考にしてみて下さいね。
効率が上がれば、それだけ行える業務も増え、上司や会社からの評価にもつながりやすくなるでしょう。
使えると便利!よく使われる関数を紹介
まずこの5つ!よく使うExcel関数一覧
まずは基本の5つの関数をしっかりマスターしましょう。
【SUM】:指定したセルの合計値を求める関数
【AVERAGE】:指定したセルの数値の平均値を求める関数
【COUNT】:指定したセルの中で、数値が入ったセルのみを数える関数
【MIN】:指定したセルを比較して、最小値を取り出す関数
【MAX】:指定したセルを比較して、最大値を取り出す関数
IF関数
IF関数は、論理式の条件に合うか合わないかによって、決められた表示を行う関数です。
具体的には、「もし指定したセルが○になっていたら、ここに△を入れる。○になっていなければ□を入れる」という指示が出せます。
数式は「=IF(論理式○, “値が真の場合△”, “値が偽の場合□”)」となります。
IF関数の使い方
実際にどうやって使うのか、例として、下記のような成績表を使ってやってみましょう。
例として、表の「合否」欄に、80点以上で「合格」、80点未満で「不合格」と表示するようにします。

数式は、最初に説明した「=IF(論理式○, “値が真の場合△”, “値が偽の場合□”)」に沿って、結果を表示させるD列へ入力していきます。
・D4セルで、論理式にC4の点数が80点以上の場合を表す「C4>=80」を入力。
※80点以上は80より大きいことを示す「>」と、80も含むことを占め「=」を組み合わせて「>=80」と入力します
・値が真の場合(真は、点数が80点以上の場合のこと)は、「合格」を入力。
・値が偽の場合(真以外の場合のこと、80点未満のことを指す)は、「不合格」を入力。

そして「OK」をクリックすると、D4セルに結果が表示されます。

D5、D6も同様に結果を表示させたいので、同じように関数を入れていきます。
この時、「オートフィル機能」を使って他のセルにもドラッグで一気に関数を設定することができ、時短が可能になります。
下記図の赤丸部分(セルの右下の角)にマウスのカーソルを合わせ「+」表示になったら、
関数を入れたいところまで(今回はD6まで)そのまま下にドラッグします。

慣れていない人は、真似するところからやってみましょう。
VLOOKUP関数
VLOOKUP(ブイルックアップ)は、商品番号やID番号などを入力すると、データが入力された表の中から、その番号に付随する行の値を抽出できる関数です。
新たに作成するExcelの他に、引用元になる別のExcelデータがあることが前提になります。
この関数を使うことで、膨大なデータの羅列の中から必要なデータをすぐに取り出せたり、手入力によるミスを防ぐことができ、作業効率を大幅にアップさせることができます。
VLOOKUPの使い方
表を作成して、具体的な使い方を見ていきましょう。
今回は、商品IDを入力したら、該当する商品名と在庫数を取り出す表を作成していきます。
(例:商品ID「B-011」を入力したら、「商品名」と「在庫数」を取り出して表示する。)

1.まず、「商品名」を取り出したいので、商品名を取り出すセル(赤枠部分)で、VLOOKUP関数を選択して「OK」をクリックします。

2.次に、検索値や範囲を指定します。
・検索値(赤枠)は、検索対象を入力します。今回はB3に商品IDを入力して検索するので、検索値はB3ということになります。
・範囲(青枠)は、検索する範囲を指定します。今回はB6からD15までを指定します。
・列番号(緑枠)には、取り出したい情報が範囲の中で左から何列目かを入力します。
今回は範囲(青枠)のなかで、左から2列目なので、2を入力します。

※検索方法に「FALSE」と入力することで、商品IDが完全一致したときだけ結果が表示されます。
入力が完了したら「OK」をクリックします。
3.商品名の取り出しは設定できましたので、在庫数も同じように設定してみましょう。
「検索値」、「範囲」は同じですが、「列番号」が変わりますね。

4.これで完成です!
商品IDを入力して、「商品名」と「在庫数」が正しく表示されているか確認してみてください。
下記表では、商品ID「B-011」を入力して、「商品名」と「在庫数」が正しく取り出されたことがわかります。

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