- 人気の事務職は経験者の応募が多い
- 未経験での転職はスキルの証明が重要
- 具体的に必要なスキルを知っておきましょう
事務未経験でパソコンできないと就職・転職は難しい?
未経験応募可の求人にも経験者の応募が多い!
高い競争率で勝ち抜くにはスキル・資格が必要
未経験OKの事務は人気のため倍率も高い!
近年では専門的なスキルが求められることも。
「営業職のようにハードな外回りやノルマがなく、内勤で安定して働ける仕事」事務職にそんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
事務職は昨今非常に人気が高く、就職・転職市場でも競争倍率が高止まりしています。
「今まで営業職などとして働いてきたけれど、無理なくできる仕事がしたい」と、他職種から事務職への転職を希望する人も増えています。
このため、未経験可の事務職求人には応募が殺到する場合が多いようです。
そのため、他の応募者より際立つ経歴や高度なパソコンスキル、事務の業務に役立つ専門資格などがある方が優先的に採用されることも多くなっています。
未経験採用でもパソコンのスキルがある人が優先されてしまう!
ただでさえ狭き門の事務職採用ですから、条件によっては未経験者可の募集にも経験者の応募が集まることも多くなります。
そうなると結果的に未経験者が不利になってしまいがちです。
未経験者が経験者と比較されても引けを取らないようにするためには、パソコンスキルの部分で知識や応用力の高さをアピールすることが近道になりやすいといえます。
書類作成やデータ処理はご存知の通りパソコン作業で行われる場合が圧倒的に多くなっています。
それらの業務に効率的に取り組めることが証明できれば、未経験者であっても高い評価を受けられるでしょう。
また、入力の速さと正確さも仕事のスピードや質に大いに影響するため、タイピングもしっかりマスターしておくことが望ましいです。
事務未経験でパソコンができなくても事務に就職・転職する方法は?
まずはスキルを身につけて、
客観的に資格で証明することがポイント
パソコンの勉強をする
まずはパソコンをひと通り業務で使えるよう、スキルを身につけることをおすすめします。
タイピング速度を向上させることはもちろん、事務の業務で使用する各種オフィスソフトや関数、グラフ作成、書類テンプレートの作成などができる状態になることが望ましいです。
パソコンスキルを身につける方法としては、「独学で勉強する」「パソコンスクールで学ぶ」などが挙げられます。
参考書やインターネットの情報を利用して独学で身につける方法は、予算を抑えて学ぶことができることがメリットです。
ある程度パソコンを使ったことがある方などはマイペースに学習を進めることができるでしょう。
パソコン自体に苦手意識がある方や体系的にスキルを身につけたい方は、パソコンスクールで学ぶ方が効果的でしょう。
スクールに通えば実践業務に則した知識とスキルをしっかり網羅した指導をしてくれます。
また、疑問点があってもその場ですぐに解決できるため、調べるためにかかる時間を無駄にするようなことがありません。
忙しくて通学が難しい方は、通信講座を利用することで自宅で効率的な学習ができます。
パソコンソフトのスキルを証明する資格
「MOS」を取得する
採用面接や履歴書で一言「パソコンができます」と伝えても、具体的に何ができるのか?業務に使用できるレベルなのか?ということを採用担当者に理解してもらうことは難しいでしょう。
そこで、パソコンスキルのレベルを客観的に伝えることができる「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」資格の取得がおすすめです。
MOSは事務職が実務で使うことが多いマイクロソフト社のオフィスソフトに関する知識や技術を有することを証明する資格です。
世界共通資格であるため、就職、転職活動でも信頼度が高いものとなっています。
試験科目はワード、エクセル、パワーポイント、アクセス、アウトルックがあり、必要な試験科目を選択して受験します。
それぞれ一般レベルと上級レベル(エキスパート)に分かれています(パワーポイントとアウトルックは一般レベルのみ)。
就職・転職活動をスムーズに進めるためには、最低でも一般レベルを取得しておくと良いでしょう。
また、各ソフトは随時バージョンアップがあるため、その都度試験内容も更新されます。
だいぶ前に取得したMOS資格だと、採用試験で評価されない場合があるため、新たに試験を受けることも検討しましょう。
パソコン以外のスキルを身につける
事務職といっても、会社の業種や部署によってはある程度専門分野の事務を任されます。
このため、志望する会社の業種に関連する専門資格や、専門知識を事前に取得していると有利になります。
例えば不動産関連であれば宅建士、金融や証券系なら日商簿記やFP(ファイナンシャルプランナー)、医療事務ならレセプトや保険制度の勉強をすることなどが挙げられます。
希望する会社や部署の特性、募集要項をしっかり研究して、関連する資格や知識の勉強をしておきましょう。
その熱意を伝えることで「この人なら入社後も頑張って働いてくれそうだ」「未経験でもスムーズに業務に入ってもらえそうだ」など、前向きな評価を受けやすくなるでしょう。
未経験OKの事務職求人でよく見る「基本的なパソコンスキル」とは?
タイピングスピードだけではなく、
各ツールの知識が必要
エクセルで関数を使用した表計算やグラフの作成ができる
事務職は売上など数字の集計や、書類作成の仕事を数多くこなす必要があり、効率的に作業するためにはエクセルを使いこなせるか否かがポイントになってきます。
エクセルでは、セルに打ち込んだ数値を瞬時に計算、集計し、効率的なデータ抽出を行うことができます。
また、そのデータを見やすく伝えるためのグラフ作成などもできる機能もあり、社内や取引先へのプレゼンテーションにも用いられます。
効率的に計算をおこなうためには、関数を使って計算式を組む必要があります。
関数にはさまざまな種類があり、使いこなすためには相応の知識が必要となってきます。
エクセルの基本操作を勉強してそれらの仕組みをしっかり理解しましょう。
ワードで簡単な社内文書や企画書をすぐに作成できる
社内外へ必要事項を伝えるための文書作成の仕事も、事務職に任されることの多い業務となります。
この時に使用されやすいのがワードソフトです。
ただ文章を打つだけではなく、見た人への伝わりやすさやビジネスマナーを意識して臨機応変に文字サイズを変えたりフォントを工夫したり、
余白や行間のスペースでバランスを取ることも、書類を作成するための大切なスキルです。
また、ワード上でもエクセルのような表を作成することができたり、図形やページ数を入れ込むこともできます。
このように様々なワードの機能を使いこなし、見やすくてスマートな書類を作れるようになりましょう。
パワーポイントでプレゼンテーション資料が作成できる
パワーポイントは、プレゼンテーションで使うスライド資料を作るのに適したソフトです。
事務職がプレゼンテーションを行うこと自体はなかなかありませんが、営業や役員にスライド作成を依頼され、代わりに作成することもあるでしょう。
フォントの設定やイラスト、写真などの挿入、デザインなど、様々なエフェクトを駆使し、伝わりやすく見栄えの良いプレゼン資料が作れることが求められます。
また、スライド資料を作らないまでも、プレゼンテーションを作成した人から配布資料の印刷を頼まれたり、プレゼンの準備や設定を任されることもあるため、やはりパワーポイントの使い方を一通り把握しておく必要があるでしょう。
平均的なスピードでのタイピングができる
パソコンのタイピングスピードは、仕事の進捗や効率性を大きく左右します。
事務職は特に机に向かってパソコン入力をする時間が多い職種のため、タイピングスピードをアップさせておく必要があるといえるでしょう。
一方、例え入力が速くてもミスが多いと意味がありません。
目安としては、少なくとも1秒間に1~2文字以上のペースでミスなく打てるようになっておくと良いでしょう。
手元を見なくてもどこにどのキーがあるかを覚えるには、タイピングの練習ソフトを利用すると効果的です。
毎日少しずつ練習しているうちに、徐々にスピードアップしていくでしょう。
また、コピー&ペーストなどのショートカットキーを覚えることで、更に効率化を図れるようになります。
事務職の種類別パソコンスキルを紹介!
事務の種類によって必要なパソコンスキルは異なる!
希望の事務職のスキルをおさえておきましょう
一般事務・OA事務
一般事務やOA事務は、データ処理や資料作成、メールや電話対応などの各種一般的な事務作業を行う職種です。
基本的に内勤でパソコン作業が多いため、ワードやエクセル、アウトルックなどのオフィスソフトの操作スキルは必須となります。
また、他職種のためにパソコンの設定やインターネット接続を代わりに行う機会も出てくることがあります。
ネットワークの設定や配線接続などの知識も備えておくと、より頼られる存在になれます。
営業事務
営業事務は、外回りなどで不在になることも多い営業職のアシスタント的な役割を果たす事務職です。
営業職の代わりに顧客に連絡をしたり、資料作成や調べものなどを行うことがあります。
営業成績や顧客データ管理、プレゼン資料の作成なども行うため、ワード、エクセル、パワーポイントなどのオフィスソフトは必須となります。
また、顧客への対応に合わせて営業から急ぎの作業を依頼されることも多いため、スピーディに仕事をするための基礎となるタイピングスピードの速さも、非常に重要な武器となります。
経理事務
会社のお金の動きを管理する経理事務は、専用の経理ソフトや集計用のエクセルなどを使って仕事をします。
このため、エクセルなどのオフィスソフトの他、お金に関する業務に携わるためセキュリティーソフトの設定などにも明るいと良いでしょう。
仕事の正確さも非常に重要なため、ミスなくタイピングができるスキルと、正確さを兼ね備えている必要があります。
貿易事務
海外取引のある商社などで、輸出入の手続きや書類作成を行うのが貿易事務です。
貿易に関する書類の基本形は既に完成している場合が多いため、新たに自分で何かを作るという作業はあまりなく、高度なパソコンスキルは要求されないことがほとんどです。
このため、パソコンに関してはワードとエクセルの基本を押さえておけば十分といえるでしょう。
医療事務・調剤事務・介護事務
医療、介護系のパソコン作業は、基本的にレセプトコンピューターや専用ソフト、既存のファイルに打ち込みをすることがほとんどです。
このため、新たに自分でファイルを作ったり、関数の計算式を作ることもあまりないでしょう。
正確にタイピングできる入力スキルがあれば、基本的に対応できます。
ただ、専門のレセプトコンピュータを使用することになるので、その知識があるとスムーズに業務を始められるでしょう。
その他パソコンスキルが求められる事務職
・データ入力
・コールセンター
・人事
・総務事務
・保険会社事務
・金融事務
・受付事務
パソコンの資格を取るメリットとは?
資格を取得しているとスキルの証明だけでなく
仕事に対する姿勢のアピールもできる!
履歴書に書くことで他の求職者と差別化でき、
選考が有利になりやすい
事務職は売り上げやノルマなどの数字で成果を示せる職種ではありません。
採用する側からすると、応募者の能力を事前に判断するためには履歴書の資格、スキルの欄が重要な情報源になります。
事務職はパソコンを多用する職種であるため、採用担当者は応募者のパソコンスキルに関する記述を必ずチェックしています。
「パソコンは得意です」などといった漠然とした記述ではなく、他の応募者と差別化するためにも
資格名やスクール修了歴、前職がある人はどのようなパソコン作業をしていたかなどについて、具体的に記述するようにしましょう。
パソコンスキルの具体的なレベルを証明できる
パソコンのスキルを客観的、具体的に証明できるのがMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格です。
MOSを持っていれば、資格を取得できるレベルのパソコンスキルがあると客観的に判断することができます。
パソコンスキルは口頭での説明や履歴書への文字の記述だけではどうしても具体性に欠けるため、求人に応募する前に是非MOSを取得しておくことをおすすめします。
短期間で効率的に取得したい人は通学や通信スクール、時間に余裕がある人は独学や通信講座などでじっくり勉強しましょう。
意欲や真面目に取り組む姿勢のアピールになる
資格を取得しておくことで、仕事に対して真面目に取り組める姿勢や、自ら成長していける人材であることをアピールすることができます。
自分の時間をコントロールし、モチベーションを保ちながら資格取得に取り組める力があることが伝われば、「真面目に働いてくれそうだ」と感じてもらいやすくなるでしょう。
仕事に対して意欲的であることを採用担当者にアピールするためにも、積極的に資格やスキルを取得して履歴書に記述し、面接でも話題に挙げられると良いでしょう。
事務職未経験でパソコンスキルを証明できる資格
マイクロソフトオフィススペシャリスト
(MOS)

平均年収:300万~400万 求人:多い 難易度:★☆☆ 平均学習期間:~6ヶ月
- オフィスワークの就職・転職に有利
- パソコンスキルが身につく
- 仕事の効率化ができる

多くの仕事で使用するWordやExcelに関して、スキルを証明できる資格です。
競争率の高い事務職での就職を目指す場合、MOSの資格を取得しておくことで、未経験でもスキルの証明として評価されやすくなるでしょう。
また、パソコンの操作のスキルアップにもなり、学んだことをそのまま実務に利用できるので、業務の効率化をアップさせることができます。
初学者やパソコンの操作に自信がない場合は、スクールや通信講座で学習することでより正確に知識を身につけることができるでしょう。
- 事務職(議事録や資料作成)
- 営業職(プレゼンやデータ管理)
- 販売職(売上や在庫管理)
通学講座
【全国】
パソコンスクール アビバ
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